2025年7月号|トナリノ広報部マガジン【活動報告&コラム】

「音声コンテンツ」を、コミュニケーションに活用中/6月のコミュニティ活動報告
トナリノ広報部 2025.07.07
誰でも

こんにちは。企業のステークホルダー・コミュニケーション領域の仕事を担う「書き手」のためのクローズド・コミュニティ、トナリノ広報部です。

運営チームより、今月の「トナリノ広報部マガジン」をお届けします。

📝目次

【1】「音声コンテンツ」を、コミュニケーションに活用中(Podcast部の活動)

【2】6月のコミュニティ活動報告

【1】「音声コンテンツ」を、コミュニケーションに活用中(Podcast部の活動)

トナリノ広報部では、2025年から「Podcast部」の活動を行っています。

運営チームが主催するイベントや交流会とはまた違う形で、メンバーさん同士の交流や、アウトプットの機会を作れないだろうか……。

そう考えてはじめた音声コンテンツ作りの試みに、4人のメンバーさんが参加してくださり、毎週1本のペースで配信しています。

3月から4月にかけては、メンバー同士でのペアインタビュー企画を実施。以下の条件のもと、自由にインタビューをしてもらいました。

▼条件
①インタビュー時間は、1人につき20分
②インタビューでは、「相手がどんな書き手なのか」を掘り下げることを意識する
③以下の3つの内容を必ず聞く
 ・ はじめて取り組んだ「書く仕事」は何ですか?
 ・ 印象に残っている仕事はありますか?(※良い意味で)
 ・ 現時点での課題、悩みはどんなことですか?

収録されたインタビューからは、近い領域の書き手であっても、やはり人それぞれの「聞くスタイル」があると感じられます。

今回のマガジンでは、本企画から考えた、インタビュースタイルごとの特徴や、すぐにインタビューで活かせそうなポイントをピックアップしてみました。

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それぞれの「聞くスタイル」の違い

記事として整えられる前の、生のインタビュー音声だからこそわかるのは、インタビューの進め方、情報の引き出し方のスタイルの違い。

そのスタイルを分けるならば、A.相手の質問を、どんどん会話の中で深掘りしていくスタイル と、B.質問項目に忠実に、インタビューを進めるスタイル の、大きく2つに分類することができそうです。

A.会話の中で深掘りスタイル のいいところは、事前にインタビューの計画や記事構成を検討したときには思いもしなかった、その人ならではのエピソードが出てきやすいことにあるでしょう。その一方で、「会話は盛り上がったけど、後で音声を聞いたら書けることが少なかった……」「流れのコントロールが難しく、必須で聞くべきポイントが抜けてしまった」なんてことも起きうるのが、このスタイルの難しさかな、と思います。

対するB.質問項目に忠実なスタイル のいいところは、やはり何よりも聞きこぼしを防ぎやすい点になりそうです。また、事前に質問項目をインタビュー相手がチェックしてくれていた場合は、事前準備がしやすく、当日も流れのイメージができて安心して話しやすいといったメリットもあるかもしれません。弱みを挙げるならば、質問項目をすべて時間内に押さえることに意識が向いて、話の深掘りをしきれない場合がある……というところでしょうか。

どんなスタイルが最適なのかは、インタビュアー自身の向き・不向き、またインタビュー対象がどんな人なのか(例:取材慣れしている? アドリブは効く? )など、さまざまな要因に左右されそうです。

Tips:すぐに実践できる質問の仕方

同じテーマで進められる4人のインタビューには、「ここまで聞いておけば、書くときに絶対に困らないな」と感じる、真似したいポイントもたくさんありました。その一部を簡単にご紹介します

  • 基本的だが、5W1Hを聞けるとエピソードが深まる。一度にすべてを話しきる人は少ないので、追加で情報の不足している部分を質問するのが◎

  • 出来事の前後での変化を聞く。「その出来事以前と比べて、考え方に変化はありましたか?」など。その差が見えると、人物像が立体的になる印象

  • 出来事について、今話されたのが主観的な内容なのか、客観的な状況や事実なのかを確認しつつ、両方を聞く。ここが整理できると、話し手の置かれた状況がクリアになる

「聞かれる側」になって、はじめてわかること

今回のインタビュー企画では、普段は「聞き手」に徹しているみなさんが「聞かれる側」を体験。収録後、以下のような感想をもらいました。

  • 質問に対し、自分がどこまで一度に話していいか迷った。わかりやすく話す難しさを感じた

  • 自分も事前にたくさん準備した。質問案を先に送っておく重要性を感じた

  • インタビュアーと話す中で、新たな言葉が自分から出てくるのを感じた

  • 質問ありきでなく、ただ自分の話をしっかり聞いてもらっている体験だった

ちなみに、一部の参加メンバーはライター・編集者としてのキャリア10年以上のベテランです。プロの聞き手であっても、「聞かれる側」「話す側」になったときに見える景色を体験してみると、その後のインタビューの仕方が大きく変わっていくのではないでしょうか。

なかなか、同条件下での複数人のインタビューの様子を知る機会はないものです。興味がある方は、ぜひ実際に聴いてみていただけたらうれしいです。

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▼ペアインタビュー企画のPodcastはこちら

*Spotify以外に、ApplePodcastYouTubeでも配信しています!

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【2】コミュニティ活動報告(6月)

公開したコンテンツをご紹介します。

📻 Podcast「トナリノ広報部ラジオ」

💬 その他の活動 

・引き続き、運営メンバーと1対1で話せる「オンラインお茶会」と、「辛口原稿添削」を、コミュニティメンバーのみなさんに活用いただいています。

🗒 編集後記

運営チームの瀬戸です。購入したモニターが何度ネジを締め直しても右に傾き(初期不良でした)、家電量販店で試して気に入ったはずのキーボードが自室ではやたら重く感じるなど、作業環境周りでの残念な出来事が続いています……。あまりリサーチせず、実物を見て気に入ったものをスパーンと買ってしまいがちなのですが、もう少し落ち着いて吟味するようにしようかなと反省しました。

それでは、また来月!

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