2025年8月号|トナリノ広報部マガジン【活動報告&コラム】
こんにちは。企業のステークホルダー・コミュニケーション領域の仕事を担う「書き手」のためのクローズド・コミュニティ、トナリノ広報部です。
運営チームより、今月の「トナリノ広報部マガジン」をお届けします。
📝目次
【1】書く仕事にまつわる業務を委託するとき/されるときに気をつけるポイントとは?(メンバー参加企画)
【2】7月のコミュニティ活動報告
【1】書く仕事にまつわる業務を委託するとき/されるときに気をつけるポイントとは?(メンバー参加企画)
企業にまつわる情報発信をおこなうときに、ライティング、デザイン、イベント運営などの領域で、専門家の力を必要な分量だけ借りる「業務委託契約」を結ぶことはよくあるものです。トナリノ広報部のメンバーさんにも、会社として業務を委託「する側」・書き手として委託「される側」を、どちらも経験したことのある方が複数いらっしゃいます。
業務を委託「する側」は「一体どの段階で、どんな人に依頼したらいいんだろう?」と頭を悩ませ、委託「される側」はされる側で「こんなこと聞いても失礼じゃないかな?」「これはどこまで決定事項なんだ……?」など、さまざまな疑問や不安が浮かびやすいのが、業務委託という仕事の任せ方。
今回は「みなさんなら、きっと業務委託での仕事を円滑に進める知見をお持ちのはずだ!」と考え、トナリノ広報部のメンバーさんに、気をつけているポイントや工夫をアンケートでお聞きしました。その回答を一部ご紹介しつつ、よりよい業務委託関係をつくるためのヒントを探ります。
(※回答は一部編集し、分類を運営チームで実施)
🤔業務を委託するときのポイント──適切なアサインになりそうか検討する
企業や団体として、業務を委託「する側」になったときに気をつけているポイントや工夫としては、こんな回答がありました。
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▼段階的な依頼
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最初から大きな依頼をしない。何度か小さな仕事をお任せしてからボリュームを増やす
▼条件の整理
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業務内容、必要なスキル、作業ボリューム、報酬を伝えた上で打診する
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基本的に知らない人に打診することはないが、一度イラストレーターをインスタで探した時は、相場勘が全くわからないのでココナラなどで参考値を確認した
▼委託先候補のスキル確認
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ビジネスに関するリテラシー(会社員経験など)があるか確認する。複雑な事業理解が必要なことや、クライアントの組織事情などを汲んでもらえないとスムーズに仕事が進まないことがあるため
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ライターの場合、その人が100%自分で書いたアウトプットを見て判断する(※公開されている記事などは、編集者や広報担当者が大幅に手を入れている可能性があるため)
▼コミュニケーション
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報連相ができるか。ちゃんとコミュニケーションが取れるのは大切
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委託しているのは私であることを理解した行動が取れるか。場合によってはクライアントさんと直接やりとりをいただくこともあるが、私を飛び越えてのやり取りや提案などはしない人かどうかも大切かと思う
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継続的な案件の場合、依頼する仕事に合わせて、月1回〜3か月に1回など、かならず定期的にミーティングの時間をつくる(オフィスで一緒に働いているわけではないので、定期的なコミュニケーションが大事だと思っている)
▼委託先へのgive
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継続的な案件の場合、本人的にどんな仕事がしたいのか、出来る限り聞いておく(叶えられることはそんなに多くないけど)
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「この方にスキル面・コミュニケーション面で安心して業務を任せられるのか?」「その方の条件や方向性とはマッチしているのか?」などの面も含め、業務への適切なアサインができるように工夫している方が多い印象を受けました。
📚業務を委託されるときのポイント──条件確認をしたうえで、よりよいコンテンツ制作を目指す
より多くのメンバーさんが回答してくださった、書き手として業務を委託「される側」になったときに気をつけているポイントや工夫としては、こんな回答が。
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▼業務内容・条件の整理
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仕事内容の確認。(担当範囲や期日、報酬や経費支払い範囲、税込か抜きかなど)。特に支払い関係と納期はしっかり聞く。委託の打診をされた時が一番聞きやすく、関わりだしたら聞きにくくなるから。「がめついなー」と思われるかもしれないが、そう思われても良いと思っている
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スケジュール、作業内容を具体的に握る。スキルとしてできること、できないことの共有と、報酬内ではできないことを明確に伝える
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単発発注ではない場合は、継続予定はどれぐらいか、途中稼働ボリュームの変動があるかを確認する。他の仕事の予定や収入への影響があるため
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契約の手続きの仕方、支払いに関することなどは必ず事前に確認する(不要なトラブルを防ぐため)
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組織規模によっては、承認フローや関係各所の組織体制、担当者の立ち位置などをできるだけ確認しておく
▼コンテンツ品質の向上
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成果物の目線合わせ。インタビューなら文体、方向性の認識を揃える。クライアントが編集や制作のプロではなく、はじめてメディアを作りますとか、HP制作はできるけどコンテンツは作れませんというタイプだと仕事の振り方も定義もアバウトなことが多い。質問しても回答を持っていない場合がある(どんな文体がいいかなど)ので、事例をもとにどんな感じにしたいか具体的に聞いていた
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発注されている業務の背景を聞く(=ある程度聞ける人間関係が必須)
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初めての委託時には、クライアントが期待していることを詳しくヒアリングする。「広報」「編集」などの役割への認識が会社や人によって全然違うし、発注に慣れているかどうかによっても期待値がバラバラなので
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〈継続的に関わる場合〉発注を継続いただくメリットは「会社理解が深まる」ことだと思っているので、客観的な視点を意識しつつ、会社全体のカルチャー、事業概況などをできる限りインプットして原稿制作に活かす
▼コミュニケーション
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初めての内容は対面で打合せをする(文字にしづらい感覚的な話を大切に)
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〈継続的に関わる場合〉決まった仕事を粛々と受け続けることもあるが、自分がフォローできる範囲で支援できる課題があれば積極的に提案・声がけをする。(ただ、それを期待されていない場合はしない。これも期待値次第)
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コミュニティ内限定で公開許可をいただけた回答もふまえると、金額や契約期間など条件面は整理しつつ、いかにクライアントの目的や希望に沿ったアウトプットを可能にするかというところに、重きを置いた回答が多いように感じました。
🏃♂️委託する側とされる側の差異──自分ができる工夫は?
こうして回答を並べてみると、業務委託をする側が「人の見きわめ」に注目している一方で、委託される側は「業務の見きわめ」とも言えそうな部分に注目した内容が多く、委託する側/される側の重点には少し差異があることがわかってきました。
視点を変えれば、ここで「気をつけること」として挙げられている内容の裏には、これまでうまくいかなかったり、苦労したりしたポイントがありそうです。
そう考えると、
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業務委託する側……できる範囲で、条件や依頼したい内容の理想像(あれば)をあらかじめ整理し、自分から提示する。具体的な事例があれば用意する
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業務委託される側……自分がどんな人で、どんな仕事をしているのか、また1人でどんなことまでできるのかを、誰でも見られるところにアウトプットしておく
といった工夫をすることが、よりスムーズに、よりマッチする業務委託関係を結ぶために役立つのかもしれません。
(※今回アンケートに回答してくださったのは、トナリノ広報部に参加している一部のメンバーさん。また、企業にまつわる書き手としての仕事歴が長い方も多かったため、もはや無意識で実践していることもあるはず、という偏りは、もちろん前提とする必要がありますが……)
🤝 仕事を「仕事以上」にする可能性
今回個人的に興味深かったのは、「【業務委託する側】継続的な案件の場合、本人的にどんな仕事がしたいのか、出来る限り聞いておく」「【業務委託される側】自分がフォローできる範囲で支援できる課題があれば積極的に提案・声がけをする」といった、みずから積極的に相手への関わりを増やし、業務委託を当初の単なる発注・受注以上の機会にしようとする回答があったことです。コミュニティ内限定公開の回答にも、書き手の育成を意識したものが複数ありました。
業務委託は「業務を委託する」ものですから、当然、双方が納得できる形で業務を遂行することが第一かと思います。しかし、その依頼内容やコミュニケーション次第では、さらなる価値の創造や、お互いの成長につながる機会にもなりうるのかな、と感じました。
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トナリノ広報部には、企業のステークホルダー・コミュニケーション領域の仕事を担うさまざまな「書き手」が集っています。そんなみなさんの、これまであまり言葉にはしていなかった実践的かつ具体的なナレッジを、今後もメンバーさん、またメールマガジン購読者さんとシェアできればと思っています。
ちなみに今回のアンケートでは、コミュニティ内限定で公開許可をいただいた回答もありました。「より多くのリアルな意見を聞いてみたい!」という方は、初月無料のメンバーシップへのご参加もぜひご検討ください👇️
【2】コミュニティ活動報告(7月)
公開したコンテンツをご紹介します。
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【2025年4-6月】コミュニティ活動報告(公式サイト)
📻 Podcast「トナリノ広報部ラジオ」
💬 その他の活動
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引き続き、運営メンバーと1対1で話せる「オンラインお茶会」と、「辛口原稿添削」を、コミュニティメンバーのみなさんに活用いただいています。
🗒 編集後記
運営チームの瀬戸です。ずっとデスクまわりの話で恐縮ですが、返品交換対応になったモニターの、USB Type-C接続がなんだか不調です。運悪く連続でハズレを引いてしまっただけなのかもしれないけれど、もうこのブランドのモニターは買えない😭と感じてしまいました。
Podcast部でもデスクまわりが話題になっていましたが、わたしは機能性重視でシンプルデザインのものが好きですね〜。と言いつつ、先日ヨドバシカメラで見かけた、打鍵音が大きすぎるもののカラーがかわいい「WOBKEY Rainy 75 Pro系モデル」にはかなり惹かれました。本当に音が大きかったけど……。
それでは、また来月!
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